あなたの理想のお墓づくり5つのツボ

霊園に一度見学に行ってみてください。

お墓にも色々な形や色があってびっくりされつと思います。最近は、ご家族の好みで自由にデザインするお墓が、本当に多くなっているのです。いわゆるオーダーメイドのお墓が当たり前になってきているのです。

では、あなたにぴったりの理想のお墓をデザインするのには、どうしたらよいのでしょう。

ツボその一　まずは石えらび

最近は、世界中から色々な石が輸入されています。
はじめてお墓に使われる石を意識して見たあなたは、あまりの種類の多さに驚かれるでしょう。
黒御影、白御影はもちろん、緑色やピンク、赤、茶系統などなど本当に種類が多いのです。

また、同じような系統の色にも、たくさんの種類があります。
どれを選べばいいのか、迷ってしまうぐらいです。
では、どうやって石を選べば良いのでしょう。

石選びの第一歩は、あなたが「いいなあ」と感じる石はどれかを探すことです。
石選びは大切です。お墓はずっと末代まで残るものです。だからあなたの「いいなあ~」と心から感じる石を選んでください。
それから候補にあげた石の産地や品質データをチェックしてください。

一つだけ知っておいてほしいことをお話します。正直に言いますが、サンプルで好みの石を選んだとしても、石は天然の素材です。同じ採石場から取った石でも、まったく同じだとは言い切れない場合があります。石の目や裁断方向によって若干サンプルとはちがう場合があります。

ツボその二　どんな形がいいの？

お墓の形は大きく三つに分けられます。

① 「和型」・・・日本伝統の三段重ねや、四段重ねのお墓。
② 「洋型」・・・横碑とも呼ばれ幅が広く高さのないお墓。
③ 「デザイン型」・・・洋型とも重複しますが、お客様や墓石店が自由にデザインしたお墓。

先金は、オーダーメイド（自由設計）で個性的なお墓をつくられる人が増えています。
どの形でなくてはいけない、と言うことはありません。
まずは、あなたの好みや直感で何点か候補をあげてください。

その中から絞り込むためには、あなたが家族でお参りしている場面を想像してみてください。一番温かいイメージのお墓が第一候補です。

ツボその三　使い勝手も重要

お墓選びで、あまり重要視されていないのですが、実は使い勝手もとても重要です。
お墓は、建てることは最終目的ではなくて、お参りするためにお墓を建てるのです。
ですからお墓に行ったときに、使い勝手はどうかを考えて選んで下さい。

◯お墓の入り口は、磨きが良いか、ざらざらが良いか。
磨いてあると、掃除がしやすいのですが、滑りやすいのが難点。反対に表面をざらざらにすると雨天の場合でも滑りにくいのですが、汚れが付きやくす、落ちにくいのが難点。

◯お墓の入り口は、階段が良いか、段差の無いタイプが良いか。
階段があれば豪華に見えるのですが、ご年配の方や足の丈夫でない方には、お参りしにくい。
最近は、車椅子でもお参りしやすいバリアフリータイプが増えています。

◯お参り用具を入れる場所は？
お墓に供えるお茶用の茶碗や、掃除道具、線香、ローソクなどを収納できるスペースがあればとても便利です。最近は、お墓にもベンチをつけその下に収納スペースを設けることが多くなっています。

◯掃除はしやすいか？
お墓の掃除は、結構重労働です。汚れがつきにくい構造になっているかどうかを見てください。最近は、汚れがつきにくいような工夫をすることが多くなっています。
ゴミ、水分が一部にたまりやすくないか、拭き掃除がしやすいデザインかどうかとても重要です。

ツボその四　彫る文字やイラスト

お墓にはどんな文字を彫れば良いのでしょうか。

前にも書きましたが、霊園に行って、お墓を見るとびっくりされると思います。
お墓の正面に、その家族らしさを表現した言葉を彫っていたり、好きなお花のイラストを彫る方が、とても多くなりました。

墓石店によっては、「お墓に彫る文字は、昔から決まっています。任せなさい」と意見を聞かないところもあるようです。

しかし、この文字やイラストをちょっと工夫しただけで、あなたのお墓が、心のこもったとても温かなものになります。
よく聞かれるのが、宗派によって彫ってはいけない言葉やイラストがあるの？ということです。
お寺様によっては、推奨している文字がある場合もありますが、基本的には、まったく自由です。

お墓に彫る文字の一例を紹介します。
「ありがとう」「愛」「安らかに」「眠」「想」「志」「和」など自由に考えて良いのです。ローマ字で書く事も増えていますし、直筆で書かれる方もいらっしゃります。

また、イラストは、故人が生前好きだったお花や、家族が愛したお花や風景を彫る方が増えています。
「ひまわり」「桜」「チューリップ」「バラ」「水仙」などなど、最近は彫刻技術も向上し、写真をそのまま再現することもできるようになりました。
趣味をイメージしたイラストを彫った方もいます。

 

ツボその五　完成予想図（コンピューターグラフィック）

あなたは、いろんなお墓を見て墓石店にお墓の希望を伝えてまず、お墓の図面を書いてもらって下さい。希望のお墓に近い綺麗な図面が出てくると思います。それでもまだその図面を実績に見て、「ここの部分は、こう少し変えた方が良いみたい」という希望が出てくることがあるかと思います。こういう場合は、遠慮なくもう一度完成予想図を書いてえもらって下さい。

ここで渋るようでしたら、その墓石店は・・・。
お墓は一生に一度の高額な買い物です。プロの私たちでも平面図や立面図だけでは仕上がりを正確に予想しにくいものなのです。
ここで一つだけ、注意が必要です。

一見感じの良い営業マンがコンピューターでかいたきれいな完成予想図と石のサンプル（薄く切ったもの）だけを持ってきて、「これで決めて下さい」と言われても、すぐに注文しないで下さい。実物を見てほしいのです。

いくらコンピューター技術が進んだといっても、完成予想図だけでお話を進めるのと、実物を見ながら検討するのとでは、大きく想像が違っている場合も多いのです。必ず、実際に建っているお墓をあなたの目で見たうえで、設計図面を書いてもらってください。

また設計図面の精度はお店により、かなりの差があります。図面精度の高い墓石店は実際に完成したお墓も細かい加工が行き届き、美しい墓石に仕上がっていることが多く見受けられます。